
「兼業」を英語で言おうとしたとき、side jobで良いのか、それとも別の言い方が適切なのかで迷う方は多いと思われます。
とくに近年は、副業・兼業が推進される流れの中で、働き方の実態が多様化しています。
その結果、日本語の「兼業」に含まれるニュアンスを、英語で正確に伝える難易度が上がっている可能性があります。
この記事では、辞書的に一般的な訳語であるside businessを軸に、second business、sideline、by-businessなどの表現も整理します。
あわせて「副業(side job)」や「複業(multiple jobs / parallel work)」との違い、ビジネスメールや面談で使える例文、会社規定に触れる際の注意点まで、実務で困りにくい形でまとめます。
「兼業」は英語でside businessが最も無難です
結論として、「兼業」を英語で表すならside businessが最も一般的で、誤解が生まれにくいと考えられます。
「本業のかたわらで、事業として一定の責任を持って取り組む」というニュアンスを含みやすいためです。
一方で、状況によってはsecond business、sideline、by-business、pursuing as a side businessなども選択肢になります。
「副業(side job)」と訳すと軽い手伝い・アルバイトの印象になる可能性があるため、伝えたい関与度に応じて言い分けるのが現実的です。
side jobでは足りないことがある理由
「兼業」は本業+追加の“事業”という含意が強いです
リサーチ結果のとおり、兼業は「本業以外に別の事業や仕事を同時に行うこと」を指し、特に本業のかたわらで本格的に取り組む仕事という意味合いが中心です。
英語ではside business、second business、sideline、by-businessなどが訳語として挙げられています。
ここで重要なのは、「副業」よりも業務量や責任、関与度が大きいニュアンスを含みやすい点です。
そのため、単にside job(副業)と言うと、意図より軽く伝わる可能性があります。
英語表現は「働き方」より「契約形態・実態」で選ばれます
英語圏では、同時に複数の仕事を持つことをmoonlightingと呼ぶこともありますが、これは「夜にこっそり別の仕事をする」印象を帯びる場合があります。
一方、side hustleは近年よく見られる表現ですが、カジュアルで幅が広く、ビジネス文書では場面を選ぶと考えられます。
その点、side businessは「事業」としての継続性や主体性を示しやすく、プロフェッショナルな文脈でも比較的使いやすい表現です。
2026年現在は「複業」との境界が曖昧になりやすいです
リサーチ結果では、2026年現在、日本では副業・兼業が厚生労働省のガイドラインで奨励され、同時に2つ以上の仕事を持つ形態が増えているとされています。
また、複業(multiple jobs / parallel work)と兼業の境界が曖昧化し、パラレルワーカー(複数の本業を並行)がトレンド化している点も指摘されています。
この状況では、「兼業」を英語にする際に、本業+追加事業なのか、複数の本業を並行なのかを補足しないと、相手がmultiple jobs(複業寄り)と理解する可能性があります。
「兼業 英語」の使い分けが分かる具体例
例1:会社員が本業のかたわらで事業運営をする場合
関与度が高く、売上や顧客対応などを自分で回しているなら、side businessが適切です。
- 英語例文:I run a side business alongside my full-time job.
- 英語例文:My side business involves client work and project management.
「副業」と言いたい場合はside jobも候補ですが、事業性が強いならside businessのほうが誤解が少ないと思われます。
例2:本業に近いレベルで2つの仕事を並行する場合(複業寄り)
たとえば、週3日で企業に勤務しつつ、残りをフリーランスとして同程度の比重で働く場合は、「兼業」より「複業」の説明が近い可能性があります。
その場合、multiple jobsやparallel workを補助的に使うと意図が伝わりやすいです。
- 英語例文:I work multiple jobs in parallel.
- 英語例文:I’m engaged in parallel work across two core roles.
ただしmultiple jobsは「複数の仕事」という広い意味にもなるため、職務の比重を一文添えるのが安全です。
例3:農業などで本業以外の収入源を持つ場合
リサーチ結果では、農業世帯主が本業に加えて他の仕事で収入を得るような例も挙げられています。
この場合も、継続的に営むならside business、補助的ならsidelineが合うことがあります。
- 英語例文:Farming is my main work, and I have a sideline in local services.
- 英語例文:I operate a small side business in addition to farming.
例4:社内規定に触れながら説明する場合
リサーチ結果のとおり、厚労省ガイドラインでは企業と労働者の合意のもとでの副業・兼業が前提とされ、会社によっては兼業を禁止している場合があります。
そのため、英語で説明する際は「許可の有無」を明確にするとトラブル予防になります。
- 英語例文:My company does not allow second business.
- 英語例文:I’m allowed to have a side business with prior approval.
second jobは一般的ですが、ここではリサーチ結果にあるようにsecond businessという言い方も実務で見られます。
ただし英語圏の相手にはsecond jobのほうが自然に伝わる場面もあるため、相手や文脈に応じて調整されるのが望ましいです。
まとめ:迷ったらside business、必要に応じて補足が安全です
「兼業 英語」で迷う場合、基本はside businessを選ぶのが無難です。
兼業は副業より関与度が高いニュアンスを持ちやすく、side jobでは軽く伝わる可能性があります。
また、2026年現在は複業(multiple jobs / parallel work)という働き方も広がり、兼業との境界が曖昧になりやすいとされています。
そのため、「本業+追加事業」なのか「複数の本業を並行」なのかを一文補足すると、英語でも意図が正確に伝わりやすいです。
次にやると良いこと:自分の「兼業」を一文で定義してみる
英訳で迷いが出るときは、言葉選び以前に「自分の兼業がどのタイプか」が未整理な場合があります。
まずは、次の観点を短く言語化してみるのが有効です。
- 本業と兼業の比重(時間・収入・責任)はどれくらいか
- 雇用(job)か、事業(business)か
- 会社の許可が必要か、すでに合意があるか
そのうえで「I run a side business alongside my full-time job.」のように言える形に整えると、自己紹介、面談、プロフィール文でも一貫性が出ます。
小さな整理ですが、誤解や不要な確認を減らし、相手の理解を得やすくなると考えられます。